
退職するときは、理由をちゃんと言わないとダメ?
退職の理由を言いたくないなら、どうするべき?
こんな疑問に答えます!
この記事の内容
- 退職理由は言うべきなのか
- 退職する理由は嘘でもいいのか
- 上司を納得させる理由【7選】
- 退職理由を伝える際の注意点
- 無断で退職するのは絶対NG
- 退職を切り出せない人へ
この記事の執筆者

筆者も会社を退職した経験があり、理由を伝える際には悩みました……
しかし、紹介する方法の1つを使いスムーズに退職できました!
会社を辞める場合は、退職の理由はほぼ確実に聞かれますよね?
理由をうまく伝えられないと、ひどい場合にはトラブルに発展して、退職する日まで居心地が悪くなることも……。
この記事では、上司にあっさり納得してもえる退職理由もご紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
※上司を納得させる退職理由【7選】をすぐにチェックしたい人はこちら!
>> 上司を納得させる退職理由7選
退職理由を言いたくないなら言わなくても大丈夫?

結論から言うと、退職理由を言わなくても問題なく退職できますが、何も伝えずに退職するのは難しいでしょう。
退職は、法律と会社の就業規則の2つの側面から考える必要があるからですね。
民法627条1項では、雇用期間が決まっていない正社員は、解約の告知日から2週間で雇用関係を解消させられる旨が定められています。
参考元:民法『e-GOV法令検索』
したがって、退職の理由を言いたくない人は、言わなくても法的には問題ありません。
しかし会社によっては、退職願や退職届に理由を記載する必要があります。
口頭で退職を伝える人も、上司から理由を問われないことは、考えにくいですよね。
法的な根拠のない就業規則は、必ずしも守る必要はありませんが、退職の理由を説明する場面を避けるのは難しいでしょう。
円満に退社したい人は何らかの理由を伝えるべきですね。

退職理由を言いたくない人は嘘をついてもいいの?

退職する理由を言いたくない人は、本音を伝えることで、お互いが嫌な思いをすることを懸念していますよね。
可能なら、誰もが円満退職したいはずです。
では嘘をついてもいいのか?
嘘をつくのも、なんとなく気が引けます。
そんなときは、本音でもなく嘘でもなく、建前をうまく使いましょう。
建前を使うべき理由
結論から伝えると、退職理由に建前を使えば、本音や嘘を伝える後ろめたさを軽減できます。
「本音」を言わずに「嘘をつく」という感覚よりも、「本音」と「建前」を使い分けるという感覚のほうが、心理的に楽ですよね。
もう少し詳しく解説していくと、
- 本音→本心から言う言葉
- 建前→表向きの考え
- 嘘は→事実ではないこと
上記のようになっています。
建前と嘘は、本心とは異なる点で共通していますが、本質は違います。
嘘は自分が損をしないように相手を騙すものですが、建前は自分も相手も不愉快にならないように使うものです。
嘘をついたり本音を伝えたりするよりも、自分主張を伝えるハードルがグッと下がりますよね。
ご近所付き合いや友人同士、国家間の外交でも、関係を上手に保つために、建前は使われています。
建前を退職理由とするのは、「嘘をつくのとは違う」と考えましょう。
建前をうまく使うことで、余計なトラブルが避けられそうですね。

建前を使うデメリットとは?
建前を使えば、余計なトラブルを避けて退職できますが、デメリットもあります。
なぜなら建前を使うのは本音を隠すことであり、現状の不満は改善できないからですね。
誰にも話さず抱え込む状況は、ストレスを生む可能性を持っています。
建前はあくまで、本音を隠して退職するためのツールです。
現状を変える力がない点は、デメリットだと言えます。

退職理由を言いたくない人が上司をあっさり説得できる理由

退職の理由を言いたくないケースやうまく伝えられないケースでは、まず「一身上の都合」と伝えるのがオススメです。
一身上の都合とは?
会社と関係のない個人的な事情を示します。
自分に関するあらゆる境遇のことで、「自己都合の退職」を表明する際に使われるのが一般的です。
そもそも「一身上の都合」以上の理由は、話す義務はありません。
踏み込んで聞かれても「個人的なことで、これ以上は話せません」と伝えればOKです。
あれこれ話すのが面倒なケースでは「一身上の都合」で押し切ることも可能です。
しかし、説明が求められる状況も当然考えられますよね?
ここからは上司を納得させる退職理由【7選】を紹介します!
上司を納得させる退職理由【7選】
- 他にやりたい仕事ができた
- 家庭の事情
- 金銭的理由
- 結婚・出産
- 家族の介護や看護
- 自己の体調や体力
- 別の仕事を始める必要がある
上記の退職理由の中から、自分に合うものを検討してください。
それでは1つずつ詳しく解説します。

1:他にやりたい仕事ができた
「新しい仕事に挑戦したいので、仕事を辞める決意をしました」と、他にやりたいことが見つかったことをアピールしましょう。
夢や目標に叶えるために辞める人は、止めにくいですし、止める権利もありませんよね。
人間関係がよければ、応援してくれるかもしれません。
例えば、理想のキャリアを実現するための
- 転職
- 独立
- 起業
であったり、上記を実現するための資格取得や勉強も理由となるでしょう。
他に退職を考える理由があっても、やりたいことが見つかったことをアピールすれば、印象も悪くなりにくいです。
筆者もこの方法で退職を伝えました!とても効果的な建前だと思います。

2:家庭の事情
家庭の事情を理由にする対処法もあります。
家庭の事情はプライベートなことなので、深く聞きづらく、口を出しにくい話ですよね。
もし詮索されそうになっても「話すと辛くなるので」と遮ることも可能。
ぼんやり伝えるといろいろな憶測を呼ぶので、頑なに拒む覚悟が必要です。
もし話すなら、自分の中できちんと設定を作らなければなりません。
詮索しにくい雰囲気を出し、頑なに話さないことができれば、建前として使える理由になるでしょう。
3:金銭的理由
金銭的な理由は、避けにくいと感じさせる退職の理由になります。
すぐに転職をしてでも、収入を上げる必要がある状況を伝えれば、仕方ないと思ってくれるでしょう。
例えば、
- 住宅ローンを組むために収入をあげたい
- 子供の進学を見据えて収入を上げたい
- 病気の親族を養うために稼ぎたい
という緊急度の高い理由を伝えるのがいいでしょう。
昇給を条件に引き留めに合う可能性もありますが、次の転職先が見つかっていることを伝えれば強い根拠となります。
お世話になった感謝を伝えつつ避けられない旨を伝えるのが、いいかもしれません。
言い方に気をつけないと、会社の給与へ不満になってしまうので注意。

4:結婚・出産
結婚や出産のタイミングも退職の理由としやすいです。
結婚や出産を控えて退職する人は、一定数いますよね。
おめでたいお話には、ケチをつけにくいですし、引っ越しが伴うことも自然ですよね。
ただし世相を考えると、男性が退職する理由としてはまだ珍しいので、女性のほうが伝えやすそうな理由です。
寿退社という言葉も、まだ耳にしますよね。

5:家族の介護や看病
家族の看病や親の介護も、理由として伝えられます。
家庭の事情の一部であり、より深刻さもある理由なので、納得してもらいやすいです。
例えば、
- 両親が高齢になり介護が必要である
- 家族の持病が悪化し看病が必要
といった感じです。
ただ無理のある嘘であれば、伝える方も気が引けますよね。
社内に家族と面識がある人がいる場合は、綻びが出る可能性も高いです。
事実に近い場合は、自信を持って伝えられますが、そうでない場合は慎重に使う必要があります。
6:自己の体調や体力
自己の体調や体力も、理由として伝えられます。
体や精神のことであれば、生活に関わる問題であり、上司もツッコミづらいですよね。
例えば、
- 慢性的な腰痛がひどい
- 年齢を重ねて体力が衰えてきた
- ストレスでうつになってしまった
という理由が考えられます。
体や精神の問題で、これから仕事を続ける自信がないことを伝えましょう。
体調不良を証明する際に、診断書を提出する義務はありません。
ただ、会社に発症時期や症状を説明することが求められる可能性はあります。
診断書があったほうが、退職の理由として信憑性が高まります。

7:別の仕事を始める必要がある
今の会社への勤務と並行してできない仕事をすることも、退職の理由になります。
拘束時間が長い会社に勤めている人は、兼業が物理的に難しいですよね。
副業を禁止している会社も同様です。
そんな場合は、
- 家業を継ぐ
- 副業のできる会社に移る
- 地元と友人と一緒に仕事をする
というような理由を伝えられます。
上記のような例は、世間でもよく聞きますよね。
どんな会社で、どんな仕事をしているのかは、話せるようにした方がいいでしょう。
退職理由をはっきり言いたくない人は伝え方に注意

はっきりと退職理由を言いたくない人は、自分の本心とは別のことを伝えていますよね。
本音を伝えていない状況では、退職理由を伝える前後で注意すべきこともあります。
退職理由を伝える前と後の注意点3つ
- 無理な建前はボロが出るかも
- 会社の不満は言わない方がいい
- 転職を見越した理由を考える
上記の注意点が守れないと、退職の前後の生活にも支障が出ます。
理由を伝える前に確認しましょう。
1:無理な建前はボロが出るかも
バレる可能性のある建前は、言動に注意が必要です。
退職をする日まで「建前」は貫く必要があります。
退職までの間に、つじつまの合わない点があり、伝えていた事実に矛盾が生じた場合は、トラブルになりかねません。
例えば、理由として以下のようなことを伝える人は気をつけてください。
- 引っ越し
- 転職
- 結婚
建前を使っている人は、社内のいかなる人にも本音は話さないほうがいいです。
誰かに話したことが、伝えたくなかった人に伝わると気まずいですよね。
本当のことを会社に知られて、退職までの期間に居心地が悪くなる可能性があります。
少し事実を誇張している場合は、注意が必要です。
そもそも無理のない建前を選択するのがいいでしょう。

2:会社の不満は言わない方がいい
退職したい人は、退職理由を通して会社の不満は言わない方がいいでしょう。
トラブルに発展したり、引き留めに合う可能性があるからです。
例えば、
- 給料
- 人間関係
- 労働時間
- 将来性
- 副業
のようなことは言ってしまいがちです。
上層部の人がマネジメントを批判されるのは、いい気はしませんよね。
また、改善案を提案して引き留めを受ける可能性もあります。
円満に退職をしたい人は、不満を言うのは避けましょう。
3:転職を見越して理由を考える
転職をする人は、退職理由をそのまま転職活動で使えるかも考えてみてください。
転職活動で改めて考え直す必要もありませんし、一貫性があったほうが話しやすいですよね。
本当はネガティブな理由だったとしても、ポジティブに変換するのが大事です。
例えば、こんな風に言い換えてみてはどうでしょうか。
- 給料が低い
→更なるキャリアアップを目指している - 人間関係が悪い
→違う環境で自分の力を試してみたい - 会社の将来性が不安
→新しい仕事に挑戦してみたい
同じ業界に転職するなら、人事部に繋がりがあったり、取引があったりする可能性もありますよね。
矛盾が思わぬ形で、露呈してしまうと居心地が悪くなるでしょう。
転職を見据えて退職理由を考えることが、将来にも繋がります。
面接で前職の不満を伝えるのは、印象が悪いですよね。

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退職理由を言いたくない人も無断で辞めるのはNG

退職の理由で、本音を語りたくない人は伝える必要はありませんが、無断で辞めるのは絶対にNGです。
無断欠勤をして辞めるのは、デメリットしかありません。
具体的なデメリットは以下のとおり。
- 懲戒解雇になる可能性がある
- 転職する際に悪い影響が出る
- 退職後の生活に悪い影響がある
かなり大事な話です。
では、1つずつ見ていきましょう。

懲戒解雇になる可能性がある
無断欠勤を2週間続けると、懲戒解雇になる可能性が高いです。
就業規則でそのように定める会社が一般的なようです。
また、懲戒解雇で会社を辞める人は、以下のような損失の可能性があります。
- 欠勤は有給でカバーできない
- 欠勤した日の賃金がもらえない
- 退職金がもらえない
- 損害賠償を請求される
というように、信用を失い金銭的なダメージが残ります。
退職後のことを考えても、大きなマイナスになるので、無断退職はNGです。
転職する際に悪い影響が出る
退職理由が懲戒解雇であれば、転職の際にも困ることになります。
転職活動では、まず間違いなく前職を退職した理由を聞かれるでしょう。
面接や履歴書で、懲戒解雇の事実を自ら伝える必要はないですが、聞かれたら正直に伝えないと嘘になります。
転職先に嘘をついて懲戒解雇されたことを隠せば、知られたときに内定が取消になってもおかしくありません。
退職後の生活に悪い影響がある
無断で欠勤して退職すると、退職後の生活に影響が出ます。
会社員が退職する際には、保険や税金関係の事務処理が必要になるからです。
悪い影響とは何かというと、
- 離職票が会社から受け取れず、雇用保険を受け取りにくくなる
- 健康保険や年金の切替がスムーズに進まない
という生活に関するものです。
退職後に転職や雇用保険の受給を考えている人は、無断欠勤をしたまま退職すると後悔する可能性が大きいです。
退職理由を言いたくない人も退職はできる

もし、どうしても退職自体が切り出せないなら…退職代行サービスを利用しましょう。
世の中には、残念ながらハラスメントで退職する人もいます。
退職を言えずにいたり、伝えても突き返されたりする人もいるようです。
イチオシの退職代行サービスは「退職110番」

退職110番がおすすめの理由
- 弁護士だから、確実に辞められる
- 原則メールのみで、手続きが完了
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退職した後に必要となる書類の準備や残っている有給の取得など、全て代行してくれます。
「退職110番」は、民間業者や労働組合系の業者より、少し料金は高いです。
しかしそれは、弁護士が直接対応してくれて、代行できるサービスの範囲も、他の業者より広いからですね。
弁護士資格のない業者は、非弁業者といい会社とのトラブルに対応できません。
最悪の場合は、損害賠償請求をされ、懲戒解雇になります。
弁護士なら、安心してお任せできます!
退職の気力が湧かない人は、退職代行を利用して、新しい人生を手に入れましょう!

退職理由を言いたくない人は言わなくてOKだけど…【まとめ】

退職理由を言いたくないなら言う必要はありませんが、理由を説明する場面には出くわすでしょう。
そんなときは、まず「一身上の都合」と伝えればOKです。
もう少し踏み込んで、聞かれた場合は自分にあう建前を使ってください。
建前として使える理由を、もう一度振り返っておきましょう。
上司を納得させる退職理由【7選】
- 他にやりたいことが見つかった
- 家庭の事情
- 金銭的理由
- 結婚・出産
- 家族の介護や看護
- 自己の体調や体力
- 別の仕事を始める必要がある
転職する人は、面接も見据えて考えておけば、話しやすくなります。
退職は決して逃げではありません!
自分を守り、あなたの理想のキャリアを実現する選択の1つです。
勇気を持って行動して、現状を変えましょう。

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